開業当初は業績が思うように伸びず、役員報酬を低く抑える決断をするケースもあります。
いくらまで低くすることができるのでしょうか?0円にすることも可能なのでしょうか?
実際に、役員が役員報酬を会社からもらっていないケースも多く、制度的にも0円とすることに問題はありません。「プライベートな費用を会社から支払えば、役員報酬を0円にすることをができるのでは?」と考える経営者もいるかもしれません。しかし、プライベートな費用は会社の経費とは認められず、役員報酬0円だと、生活費をどこから支払っているのかが問題となり、税務調査で追及されやすくなります。
やむを得ず実際に貯金を取り崩して生活しているというケースの場合には役員報酬0円でもよいかもしれませんが、そうでなければ、適正な役員報酬の金額を決定するほうが無難な選択といえるでしょう。