売掛金の意味とその管理方法

売掛金とは、売上金の帳簿上の未集金です。
通常一ヶ月毎に請求し、それに対して相手先が支払いをする仕組みであり、これを管理する台帳が得意先元帳になります。得意先元帳では売掛金の発生、回収、残高が記入され、それぞれ相手先毎に管理できるようになっています。

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会計処理の方法

帳簿をつけるときは、商品やサービスの提供日時が取引の行われた日時になるのですが、代金の支払いも同じ日に行うとは限りません。商品やサービスの提供をしたが、その対価をまだ受け取っていない場合、そのお金は売掛金として帳簿に記入することになっています。

掛け売りの都度振替伝票を記入するのではなく、締め日に請求書を作成した時点で、合計額で記入すれば伝票の枚数や総勘定元帳への記入も減りますので、作業が省略できます。

ただし、その場合には総勘定元帳への記入は合計金額のみしか表示されないことになりますので、その詳細を確認するためには得意先元帳が必要になります。

売掛金の管理方法

得意先元帳では各得意先ごとに分けて記入していきますが、総勘定元帳においては得意先によって区別することはなく、一律に売掛金という一つの口座で処理していきます。従って、総勘定元帳における売掛金の残高の内訳を、得意先元帳が表していることになります。

売掛金・買掛金の管理は商売をする上においては非常に重要な業務の一つです。この管理を疎かにし、万が一ミスがあれば取引先の信用は失墜してしまいます。最悪の場合には取引が解消される場合も考えられます。特に得意先や仕入先の件数が多い会社の場合は細心の注意が必要です。

売掛金回収のポイント

  1. 得意先ごとの売掛金管理台帳を作成する。
  2. 売掛金台帳をもとに売掛金の状況を得意先ごとに正確に把握する。
  3. 請求書を漏れなく確実に発行し、必ず取り決めどおり集金をする。
  4. 「与信限度」内で取引を行う。
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